2008年11月20日
JALとANAが燃油サーチャージを値下げ
日本航空と全日本空輸は17日に国際線の燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)を来年1月発券分から引き下げると発表しています。
航空燃料市場における燃油価格の値下がりにともなう措置ですが、燃油サーチャージは2007年5月からずっと引き上げられていて、値下げは1年8カ月ぶりということになります。
燃油サーチャージの金額はJAL・ANA共に、日本 - 北米・欧州・中東で11,000円減の22,000円。その他の路線も現行水準から3割以上の引き下げとなっています。
JAL>国際線「燃油特別付加運賃」「航空保険特別料金」のご案内 ANA>燃油特別付加運賃 / 航空保険特別料金について
改定前後の燃油サーチャージ
JALとANAの12月31日発券分まで現行と1月1日発券分からの改定後の燃油サーチャージをまとめます。
1人1区間片道当たりの国際線運賃です。
| 路線 | 現行(〜12/31) | 改定後(1/1〜) |
|---|---|---|
| 日本=ブラジル(JALのみ) | 38,000円 | 26,000円 |
| 日本=欧州・北米・中東 | 33,000円 | 22,000円 |
| 日本=オセアニア(JALのみ) | 33,000円 | 22,000円 |
| 日本=ハワイ・インド | 20,000円 | 14,500円 |
| 日本=インドネシア(JALのみ) | 22,000円 | 14,500円 |
| 日本=タイ・シンガポール・マレーシア | 20,000円 | 12,500円 |
| 日本=グアム・ベトナム | 13,000円 | 7,500円 |
| 日本=フィリピン(JALのみ) | 13,000円 | 7,500円 |
| 日本=香港・中国・台湾 | 10,500円 | 6,000円 |
| 日本=韓国 | 4,000円 | 2,500円 |
残念ながら、今回の燃油サーチャージの値下げは、海外旅行のピークである年末年始の旅行には反映されません。
例えば、来年の1月に航空機に搭乗して海外に行く場合でも、今年中に航空券を発券するでしょうから、12月末までの金額で燃料サーチャージを支払わなければならない為です。
でも、お休みをずらして取れる方にはドルやユーロのレートが下がっている事も合わせて良いニュースですね。
1月末に旅行する方は年明けまで待って発券すると良いでしょう。
燃油サーチャージとは
燃油サーチャージとは国際線の航空券にかかって来るサーチャージ(Surcharge・割増料)の事です。
その額は下記のような手順で決められています。
- 燃油サーチャージ額は、原則として四半期ごとに見直し(3ヶ月間固定)
- 燃油価格の変動により、その都度燃油サーチャージ額の変更は行われない
※ただし、関係国政府に変更申請を行い、認可される場合もある。 - 燃油サーチャージ額の改訂基準となる燃油価格は、改定時点での直近3ヶ月間のシンガポールケロシン市況価格の平均を用い、別紙基準(ANA・JAL)で決定する。
- シンガポールケロシン市況価格が3ヶ月間平均して1バレル当たり45アメリカドルを下回った場合には廃止となる
燃油価格については、米国エネルギー省ホームページにて公表しています。
Spot Prices for Crude Oil and Petroleum Productsの「Kerosene-Type Jet Fuel」の「Singapore」欄参照。
ただし、ページ上の表示単位は1ガロン当たり米セントなので表示額に0.42を乗じて1バレル当たりの米ドル額に換算する必要があります。
今回の申請は8月〜10月の3ヶ月平均値を11月初旬に確認し1月〜3月の発券に適用ということになります。
それなりの額の値上がりですし、燃油サーチャージは発券ベースで徴収されますから、1月1日以降に発券できればかなりおトクということですね。
JALやANAだけでなく、ほとんどの航空会社は特典航空券でも、燃油サーチャージを徴収します。
元々特典航空券では燃油サーチャージを徴収していなかったノースウエスト航空も燃油価格の高騰を受けて2008年9月以降は適用していましたが、燃油価格の低下に伴い11月7日以降の発券から特典航空券の燃油サーチャージを廃止しています。
現時点ではユナイテッドとノースウエストの2社に限って特典航空券は燃油サーチャージがかからないことになります。
また、シンガポール航空など燃油サーチャージが安い航空会社もありますし、比較して航空券を手配するというのも良いですね。
今回のまとめ
ということで、今回もまとめてみたいと思います。
- JALもANAも国際線航空券の燃油サーチャージは2009年1月1日発券分より値下げされる
- 1月以降の便でも12月末までに発券すると値下げ前の運賃となる
- ユナイテッドとノースウェストの特典航空券は燃油サーチャージが不要
- 燃油サーチャージが安い航空会社を選ぶとおトク


