2009年09月13日

JAL 米デルタ航空と資本・業務提携交渉

経営再建中のJALが世界最大の航空会社である米デルタ航空に出資を要請し、資本業務提携する交渉に入ったことが明らかとなりました。

JAL 米デルタ航空と資本・業務提携交渉

経営再建中の日本航空(JAL)が米デルタ航空と資本・業務提携交渉に入ったことが、関係筋の話で11日、明らかになった。
JALはデルタから資本を受け入れる方向で調整している。
デルタは成田空港の発着枠を最も多く保有する外国航空会社で、JALは提携により、国際線の共同運航(コードシェアリング)などを通じて不採算路線の縮小と国際線の競争力強化につなげたい考えだ。

JALはメガバンクなどの金融機関から追加融資を受ける条件として今月末までに抜本的な再建計画をまとめる必要があり、今回の出資交渉もその一環。

ロイター > JAL 米デルタ航空と資本・業務提携交渉より

JALが第三者割当増資を実施して、デルタがそのうち数百億円分を引き受けるという案が有力の様です。
もともとJALは、戦後、政府出資50%のいわば国策会社として設立された航空会社でした。
民間会社化され、政府の保護下から離れたJALですが、今回の資本提携がまとまると米系のデルタが筆頭株主になる可能性もでてきます。


陸マイラーとしては、提携後のマイレージプログラムが気になります。
現在のデルタ航空(DL)は旧デルタ航空と旧ノースウエスト航空(NWA)が合併してできた航空会社です。
JALが吸収した日本エアシステム (JAS)とNWAは97年から提携していたため、NWAとJALはマイルの提携関係にありました。

NWAのマイレージプログラム ワールドパークスではJAL国内線に使った特典旅行を全線一律15,000マイルで利用することができました。
提携関係は次第に解消されて、このワールドパークス特典旅行のJAL国内線利用は今年の3月末で終了しています。

今回の提携がまとまれば、相互利用の特典が復活する可能性があります。
デルタ航空のマイレージプログラムの「スカイマイル」では2年間に一度マイルが増減すればマイルが失効することはありません。
資本提携がまとまってもJALマイレージバンクが無期限になるとは思いませんが、JALのマイルでデルタ航空を利用したり、デルタ航空のマイルでJALを利用できれば利用者を引きつける効果はありそうですね。

2社が提携しているアライアンスはJALがワンワールドでデルタはスカイチームと異なっています。
ニュースでは同じくスカイチームのKLMとの資本提携もあり得るとのことです。
JALがワンワールドを離脱しスカイチームに入るのか、それともワンワールドのままデルタとのみ特典利用できるようになるのか。
陸マイラー的には特典で利用できるルートの増減を含め、今後の動向に注意していきたいところです。

2009年09月13日 作成

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