2009年12月16日

ANA 燃油サーチャージを再引き上げ 2月〜3月末は現在の1.5倍に

燃油サーチャージは、ジェット燃料市況に連動する形であらかじめ決めた算定基準に沿ってあらかじめ決めた期間ごとに見直す仕組みです。
昨日、ANAが2月〜3月末発券分までの燃油サーチャージを発表しました。

ANAは航空燃料市場価格の動向をよりタイムリーに反映させるという理由で、今年の8月まで3ヶ月ごとだった燃油サーチャージの算定間隔を次回から2カ月ごとに変更しました。
燃油サーチャージは、市況価格が1カ月間平均して1バレル当たり60ドルを上回った場合に適用されるルールになっており、10月〜11月の平均燃油価格は、1バレルあたり約82.4米ドルに達したため、ANAの燃油サーチャージは現在の1.5倍程度に引き上げられます。
JALは従来通り3カ月ごとの算出のため、両社の徴収額は約2年ぶりに差が生じることになりました。

JAL>国際線「燃油特別付加運賃」「航空保険特別料金」のご案内
ANA>燃油特別付加運賃 / 航空保険特別料金について



2月以降の燃油サーチャージ

JALとANAの2月1日発券以降の燃油サーチャージをまとめます。
1人1区間片道当たりの国際線運賃です。

路線 改定後(〜10/1)
JAL ANA
日本=ブラジル 10,000円 路線無
日本=欧州・北米・中東 7,000円 10,500円
日本=オセアニア 7,000円 路線無
日本=ハワイ・インド 4,000円 6,000円
日本=インドネシア 4,000円 路線無
日本=タイ・シンガポール・マレーシア 3,000円 4,500円
日本=ベトナム 2,000円 3,000円
日本=サイパン 路線無 3,000円
日本=グアム・フィリピン(JALのみ) 2,000円 路線無
日本=香港・中国・台湾 1,500円 2,500円
日本=韓国 300円 500円

今回のANAの見直しではとうとうANAとJALの差がでてきました。
年末年始については問題ないわけですが、今回の発表はANA系陸マイラーにとって悪いニュースです。

陸マイラーがJALやANAのマイレージで無料の特典航空券を発券した場合でも、パッケージツアーや悟空やエコ割などの割引運賃で国際線の航空券を発券した場合でも、2月以降の発券では「燃油サーチャージ」(燃油特別付加運賃)が追加で必要となります。
2月〜3月末のフライトを予定されている方は1月末までに発券すると良いでしょう。


燃油サーチャージとは

燃油サーチャージとは国際線の航空券にかかって来るサーチャージ(Surcharge・割増料)の事です。
その額は下記のような手順で決められています。

  1. 燃油サーチャージ額は、一定間隔で見直し(JALは3ヶ月間、ANAは2ヶ月間固定)
  2. 燃油価格の変動により、その都度燃油サーチャージ額の変更は行われない
    ※ただし、関係国政府に変更申請を行い、認可される場合もある。
  3. 燃油サーチャージ額の改訂基準となる燃油価格は、JALは改定時点での直近3ヶ月間、ANAは2ヶ月間のシンガポールケロシン市況価格の平均を用い、別紙基準(ANAJAL)で決定する。
  4. シンガポールケロシン市況価格が平均して1バレル当たり60アメリカドルを下回った場合には廃止となる

燃油価格については、米国エネルギー省ホームページにて公表しています。
Spot Prices for Crude Oil and Petroleum Productsの「Kerosene-Type Jet Fuel」の「Singapore」欄参照。
ただし、ページ上の表示単位は1ガロン当たり米セントなので表示額に0.42を乗じて1バレル当たりの米ドル額に換算する必要があります。


今回のまとめ

ということで、今回もまとめてみたいと思います。

  • ANAの今回の見直しで燃油サーチャージ額は2年ぶりにJALとの差がつくことになった
  • 2月〜3月末発券は1月末までの発券より1.5倍のサーチャージがかかる
  • 2月〜3月にフライトを予定されている方は1月末までに発券するのが吉
2009年12月16日 作成

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