2010年01月06日
JAL デルタ航空と提携する方向で調整 スカイチーム移籍か?
JALがデルタ航空、アメリカン航空と進める提携交渉に動きが出ています。
4日付読売新聞はJALと企業再生支援機構(ETIC)が、JALの資本・業務提携先に米デルタ航空を選び、航空連合(アライアンス)をワンワールドからスカイチームに移籍する方針を固めたと報道しました。
YOMIURI ONLINE>日航、デルタと提携…国際線縮小 進展へ
JALの広報は「デルタ、アメリカン両社との交渉は継続中。そう遅くない時期に決めるが、現時点でどちらかに決めたという事実はない」と話しているようですが、実現すれば日米間路線ではスターアライアンスのANA、ユナイテッド、コンチネンタル3社合計(約38%)を越えて圧倒的なシェアとなります(デルタ33%、JAL21%で合計54%)。
デルタとの共同運航を拡大すれば自前の路線を廃止・縮小することができ、長期的な収益力強化につなげることが可能なわけです。
デルタはJALに対し、計10億2,000万ドル(約940億円)の資金支援をする方針を表明しています。
内訳は、出資として5億ドル、航空連合の移籍にともなう短期的な減収の補填に3億2,000万ドル(約295億円)。
コンピューターシステムの変更など移籍にかかる費用も負担するほか、顧客がためたポイントを航空券に交換できるマイレージ・プログラムも引き継ぐ方針とのこと。
また、JALは4日時点で、現役社員で5割減、OBで3割減を目指す企業年金の支給減額案に対し、現役社員約1万6,000人のうち約1万700人が賛成し、減額に必要な3分の2以上の同意を得たことを明らかにしています。
一方、OB9,000人については約3分の1に当たる3,000人が書面で同意。
回答締め切りは12日ですが、あと1週間でOBの年金減額案賛成を3分の2まで集められるかが焦点になっています。
企業年金削減はJALが公的支援を受ける前提条件であり、この問題が一つの山になりそうですね。
陸マイラーとしては、提携後のマイレージプログラムが気になります。
現在のデルタ航空(DL)は旧デルタ航空と旧ノースウエスト航空(NWA)が合併してできた航空会社です。
JALが吸収した日本エアシステム (JAS)とNWAは97年から提携していたため、NWAとJALはマイルの提携関係にありました。
NWAのマイレージプログラム ワールドパークスではJAL国内線に使った特典旅行を全線一律15,000マイルで利用することができました。
提携関係は次第に解消されて、このワールドパークス特典旅行のJAL国内線利用は2009年3月末で終了しています。
今回の提携がまとまれば、相互利用の特典が復活する可能性があります。
デルタ航空のマイレージプログラムの「スカイマイル」では2年間に一度マイルが増減すればマイルが失効することはありません。
資本提携がまとまってもJALマイレージバンクが無期限になるとは思いませんが、JALのマイルでデルタ航空を利用したり、デルタ航空のマイルでJALを利用できれば利用者を引きつける効果はありそうですね。
もっとも「デルタとの資本提携=コードシェア便が増えてJALマイルでは特典航空券がとれなくなる」「JAL国際線国内線路線減少=使いたい路線がなくなる」という可能性もあります。
陸マイラーとしては今後の動向に注意していきたいところです。
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