2010年02月09日

JAL 米アメリカン航空との提携維持を公式発表 ワンワールド残留決定!

JALが米航空大手と進めていた提携戦略でアメリカン航空との提携を維持し、デルタ航空との提携交渉を打ち切ることが公式発表されました。

JAL、アメリカン航空との提携強化を決定、独禁法適用免除を申請へ

日本航空(JAL)は、本日、ワンワールドメンバーであるアメリカン航空(AA)と太平洋線における提携を強化し、共同事業を行うことを決定いたしました。共同事業を行うために、今後日米両当局に対し、太平洋路線における独占禁止法の適用免除(ATI)の申請を行ないます。

申請が日米両当局より認可された後、JALとAAは、両社ネットワークの調整、販売協力等を中心とした共同事業を開始し、お客さまによりご利用いただきやすい路線ネットワークの構築とサービスのご提供に努めてまいります。

JALグループは現在、早期の会社再生に向け、全力で改革に取り組んでおります。今後、AAとの共同事業に加え、ワンワールド各社や既存のコードシェアパートナーとの提携を強化し、より便利でより良いサービスをご提供することにより、より一層お客さまに選んでいただける航空会社へと生まれ変わります。

引き続きのご愛顧とご支援を、何とぞよろしくお願い申し上げます。

JAL > JAL、アメリカン航空との提携強化を決定、独禁法適用免除を申請へより


昨年12月に日米航空協議で日米航空路線の自由化であるオープンスカイ協定を結ぶことが両国で合意されました。
同一航空連合に所属する日米航空会社間で、独禁法の適用除外を申請すれば路線の効率的な一体運営が可能となり、アメリカン航空ととデルタ航空がJALをめぐり争奪戦を繰り広げていました。
1月4日の時点ではJALと企業再生支援機構が、JALの資本・業務提携先にデルタ航空を選んだと報じられています。
参考記事 > JAL デルタ航空と提携する方向で調整 スカイチーム移籍か?

航空世界最大手であるデルタ航空はJALと重複路線が多く、提携すればJALの路線を効率的に減ら素ことが可能で、さらに中長期的な成長性が見込めることから国土交通省内などで提携を後押しする動きがありました。
デルタ航空との提携を選んだ場合、JALが現在所属する「ワンワールド」からデルタの所属する「スカイチーム」に移籍する必要があり、コンピューターシステム変更など関連費用が発生することと、一時的な混乱で乗客離れにより一時的な減収が予想されていました。
デルタ航空とJALが提携した場合、日米航空路線で市場シェアの6割を占めるため、米当局が独占禁止法の適用除外を認めない可能性もあり、企業再生支援機構による支援期間が最長3年間と限られている中で、稲盛会長ら新経営陣がリスクを嫌った結果のようです。

アライアンスも変わらないことから、JALマイルに関しては現状維持ということになります。
すでにJALの再建計画には国内29路線と国際線21路線の廃止が発表されています。
もっとも、「アメリカン航空との提携強化=コードシェア便が増えてJALマイルでは特典航空券がとれなくなる」「JAL国際線国内線路線のさらなる減少=使いたい路線がなくなる」という可能性もあります。
陸マイラーとしては今後の動向に注意していきたいところです。

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2010年02月09日 作成

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