2010年02月22日

JAL 4〜6月の燃油サーチャージ引き上げ ANAと同水準に!

20日に上場廃止となったJALですが、本日、4月〜6月末発券分で燃油サーチャージの引き上げ(欧米線:往復2万1000円、中国線往復:5000円)を発表しました。
これはJALの前回の見直しより航空燃料の市場価格が下落しているためです。
現在のJALのサーチャージ金額は3月末までとなり、4〜6月分はANAと同水準にあがることが決定しました。

燃油サーチャージはANAは2カ月ごと、JALは3ヶ月ごとに見直しています。
前回の見直しでANAの燃油サーチャージは1.5倍程度に引き上げられており、現在のJALの徴収額とは差が生じています。

JAL>国際線「燃油特別付加運賃」「航空保険特別料金」のご案内
ANA>燃油特別付加運賃 / 航空保険特別料金について



3月末前後の燃油サーチャージ

JALとANAの3月末前後の発券の燃油サーチャージをまとめます。
1人1区間片道当たりの国際線運賃です。

路線 改定前(〜3/31)
JAL ANA
日本=ブラジル 10,000円 路線無
日本=欧州・北米・中東 7,000円 10,500円
日本=オセアニア 7,000円 路線無
日本=ハワイ・インド 4,000円 6,000円
日本=インドネシア 4,000円 路線無
日本=タイ・シンガポール・マレーシア 3,000円 4,500円
日本=ベトナム 2,000円 3,000円
日本=サイパン 路線無 3,000円
日本=グアム・フィリピン(JALのみ) 2,000円 路線無
日本=香港・中国・台湾 1,500円 2,500円
日本=韓国 300円 500円
路線 改定後(4/1〜)
JAL ANA
日本=ブラジル 27,000円 路線無
日本=欧州・北米・中東 10,500円 10,500円
日本=オセアニア 10,500円 路線無
日本=ハワイ・インド 6,000円 6,000円
日本=インドネシア 6,000円 路線無
日本=タイ・シンガポール・マレーシア 4,500円 4,500円
日本=ベトナム 3,000円 3,000円
日本=サイパン 路線無 3,000円
日本=グアム・フィリピン(JALのみ) 3,000円 路線無
日本=香港・中国・台湾 2,500円 2,500円
日本=韓国 500円 500円

今回のJALの見直しではJALとANAが横並びになりました。
JAL系陸マイラーにとって悪いニュースです。

陸マイラーがJALやANAのマイレージで無料の特典航空券を発券した場合でも、パッケージツアーや悟空やエコ割などの割引運賃で国際線の航空券を発券した場合でも、「燃油サーチャージ」(燃油特別付加運賃)が追加で必要となります。
4月以降のフライトを予定されている方はJAL便で3月末までに発券すると良いでしょう。


燃油サーチャージとは

燃油サーチャージとは国際線の航空券にかかって来るサーチャージ(Surcharge・割増料)の事です。
その額は下記のような手順で決められています。

  1. 燃油サーチャージ額は、一定間隔で見直し(JALは3ヶ月間、ANAは2ヶ月間固定)
  2. 燃油価格の変動により、その都度燃油サーチャージ額の変更は行われない
    ※ただし、関係国政府に変更申請を行い、認可される場合もある。
  3. 燃油サーチャージ額の改訂基準となる燃油価格は、JALは改定時点での直近3ヶ月間、ANAは2ヶ月間のシンガポールケロシン市況価格の平均を用い、別紙基準(ANAJAL)で決定する。
  4. シンガポールケロシン市況価格が平均して1バレル当たり60アメリカドルを下回った場合には廃止となる

燃油価格については、米国エネルギー省ホームページにて公表しています。
Spot Prices for Crude Oil and Petroleum Productsの「Kerosene-Type Jet Fuel」の「Singapore」欄参照。
ただし、ページ上の表示単位は1ガロン当たり米セントなので表示額に0.42を乗じて1バレル当たりの米ドル額に換算する必要があります。


今回のまとめ

ということで、今回もまとめてみたいと思います。

  • JALの今回の見直しで燃油サーチャージ額がANAと同額になった
  • 4月〜5月にフライトを予定されている方はJAL便で3月末までに発券するのが吉
2010年02月22日 作成

mileage at 23:01│Comments(0)TrackBack(0)clip!

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