2011年02月23日

JAL 4月から5月末までの燃油サーチャージを大幅アップ

燃油サーチャージは、ジェット燃料市況に連動する形であらかじめ決めた算定基準に沿ってあらかじめ決めた期間ごとに見直す仕組みです。

2/18にJALが4月〜5月末発券分までの燃油サーチャージの改訂を申請しました。
日本から欧州・北米・中東・オセアニア線の往復で3月末までは2万1000円が4月〜5月末分は3万5000円に、香港・中国・台湾線往復は5000円から9,000円と最大で80%の大幅アップとなります。

3月末分までの燃油サーチャージはANAは2カ月ごと、JALは3ヶ月ごとに見直していました。
2011年度はANAと同じく2ヶ月ごとに見直しすることにしたようです。
ANAとJALの3月末までの燃油サーチャージは同水準で、ANAの4月以降はまだ発表されていませんが、過去の例からみると5月末までは同水準になると思われます。

JAL>国際線「燃油特別付加運賃」「航空保険特別料金」のご案内
ANA>燃油特別付加運賃 / 航空保険特別料金について



今後の燃油サーチャージ

JALの3月末までと4〜5月末までの燃油サーチャージをまとめます。
1人1区間片道当たりの国際線運賃です。

路線 燃油特別付加運賃
〜3月末 4〜5月末
日本=欧州・北米・中東 10,500円 17,500円
日本=オセアニア 10,500円 17,500円
日本=ハワイ・インド 6,000円 11,000円
日本=インドネシア 6,000円 11,000円
日本=タイ・シンガポール・マレーシア 4,500円 8,500円
日本=ベトナム 3,000円 5,000円
日本=グアム・フィリピン 3,000円 5,000円
日本=香港・中国・台湾 2,500円 4,500円
日本=韓国 500円 1,500円

陸マイラーがJALやANAのマイレージで無料の特典航空券を発券した場合でも、パッケージツアーや悟空やエコ割などの割引運賃で国際線の航空券を発券した場合でも、「燃油サーチャージ」(燃油特別付加運賃)が追加で必要となります。
4月〜5月末にJAL便でのフライトを予定されている方は2011年3月末までに発券するべきですね。 -->


燃油サーチャージとは

燃油サーチャージとは国際線の航空券にかかって来るサーチャージ(Surcharge・割増料)の事です。
その額は下記のような手順で決められています。

  1. 燃油サーチャージ額は、一定間隔で見直し(JAL・ANA共に2ヶ月間固定)
  2. 燃油価格の変動により、その都度燃油サーチャージ額の変更は行われない
    ※ただし、関係国政府に変更申請を行い、認可される場合もある。
  3. 燃油サーチャージ額の改訂基準となる燃油価格は、JALは改定時点での直近3ヶ月間、ANAは2ヶ月間のシンガポールケロシン市況価格の平均を用い、別紙基準(ANAJAL)で決定する。
  4. シンガポールケロシン市況価格が平均して1バレル当たり60アメリカドルを下回った場合には廃止となる

燃油価格については、米国エネルギー省ホームページにて公表しています。
Spot Prices for Crude Oil and Petroleum Productsの「Kerosene-Type Jet Fuel」の「Singapore」欄参照。
ただし、ページ上の表示単位は1ガロン当たり米セントなので表示額に0.42を乗じて1バレル当たりの米ドル額に換算する必要があります。


今回のまとめ

ということで、今回もまとめてみたいと思います。

  • JALの今回の見直しで燃油サーチャージは最大80%の大幅アップ
  • JALもANAと同じ2ヶ月ごとの見直しとなった
  • 4月〜5月末にJAL便でのフライトする方は2011年3月末までに発券すべき
2011年02月27日 作成

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