2018年05月02日
JAL・ANA 7月末までの燃油サーチャージを据え置きに
JAL・ANA共に4/20に7月末発券までの燃油サーチャージを発表しました。
7月末までの発券分は据え置きとなりました。
燃油サーチャージはジェット燃料市況に連動する形であらかじめ決めた算定基準に沿ってあらかじめ決めた期間ごとに見直す仕組みです。
燃油サーチャージはANA・JAL共に2カ月ごとに見直しています。
燃油サーチャージは、シンガポールケロシン市況の円貨換算額の2カ月間平均して1バレル当たり6,000円を上回った場合に適用されるルールになっています。
2017年12〜2018年1月におけるシンガポールケロシン市況価格は1バレル当たり79.58米ドル、為替レートは1ドル106.86円で、市況価格の円換算額は8504円となり料金ゾーンは8,000〜9,000円と据え置きになりました。
ANAとJALの7月末までの燃油サーチャージは同水準です。
JAL>国際線「燃油特別付加運賃」「航空保険特別料金」のご案内
ANA>燃油特別付加運賃 / 航空保険特別料金について
7月末までの燃油サーチャージ
JALとANAの7月末までの燃油サーチャージをまとめます。
1人1区間片道当たりの国際線運賃です。
7月末までの燃油サーチャージ
JALとANAの7月末までの燃油サーチャージです。
路線 | 7月末発券まで | |
---|---|---|
JAL | ANA | |
日本=欧州・北米・中東・オセアニア | 10,500円 | 10,500円 |
日本=ハワイ・インド・インドネシア | 6,000円 | 6,000円 |
日本=スリランカ(JALのみ) | 6,000円 | 路線無 |
日本=タイ・シンガポール・マレーシア | 4,500円 | 4,500円 |
日本=ミャンマー(ANAのみ) | 路線無 | 4,500円 |
日本=ベトナム・グアム・フィリピン | 3,000円 | 3,000円 |
日本=サイパン(ANAのみ) | 路線無 | 3,000円 |
日本=パラオ(JALのみ) | 3,000円 | 路線無 |
日本=香港・中国・台湾 | 2,500円 | 2,500円 |
日本=マカオ(ANAのみ) | 路線無 | 2,500円 |
日本=韓国 | 500円 | 500円 |
日本=ロシア(JALのみ) | 500円 | 路線無 |
陸マイラーがJALやANAのマイレージで無料の特典航空券を発券した場合でも、パッケージツアーや悟空やエコ割などの割引運賃で国際線の航空券を発券した場合でも、「燃油サーチャージ」(燃油特別付加運賃)が追加で必要となります。
8月以降でANAやJALでのフライトを予定されている方は燃油サーチャージが決まる6月以降に発券をすると良いでしょう。
燃油サーチャージとは
燃油サーチャージとは国際線の航空券にかかって来るサーチャージ(Surcharge・割増料)の事です。
その額は下記のような手順で決められています。
- 燃油サーチャージ額は、一定間隔で見直し(JAL・ANA共に2ヶ月間固定)
- 燃油価格の変動により、その都度燃油サーチャージ額の変更は行われない
※ただし、関係国政府に変更申請を行い、認可される場合もある。 - 燃油サーチャージ額の改訂基準となる燃油価格は、JAL・ANA共に改定時点での直近2ヶ月間のシンガポールケロシン市況価格と為替レートの平均を用い、別紙基準(ANA・JAL)で決定する。
- シンガポールケロシン市況価格が平均して1バレル当たり6,000円を下回った場合には廃止となる
燃油価格については、米国エネルギー省ホームページにて公表しています。
Spot Prices for Crude Oil and Petroleum Productsの「Kerosene-Type Jet Fuel」の「Singapore」欄参照。
ただし、ページ上の表示単位は1ガロン当たり米セントなので表示額に0.42を乗じて1バレル当たりの米ドル額に換算する必要があります。
今回のまとめ
ということで、今回もまとめてみたいと思います。
- ANAとJALは6月から7月末まで燃油サーチャージが据え置きになった
- 8月以降でANAやJALでフライトを予定されている方は6月のサーチャージ発表をまってから発券すると吉